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猫を喜ばせることは万人の喜び

猫の日常

【告白】私は猫がきらいだった。

【告白】私は猫がきらいだった。

こんにちは、今日も7匹の猫たちに癒されている7catsです。


私は猫がきらいだった。

子供の頃の記憶により、猫はひどい生き物だとおもっていたからです。

当時のわたしは小学生で、ペットとしてウサギを飼っていました。
初めはオスのウサギが1羽だけだったのですが、
ある日、両親がメスのウサギをもらってきてくれました。

その当時は、ペットに虚勢や避妊をする考えはなく、
例によって2羽のウサギは、どんどん子供を産みました。
気がついたら合計30羽ほどになってました。

子供のウサギは、とてつもなく見た目の可愛い生き物で
その姿はもはや「毛玉」です。
それを見て私たちは「かわいー、かわいー」と
とても喜んでいました。

そのウサギたちは、実家の庭で放し飼いにしていました。
いつでも好きな時にウサギ小屋から出て
楽しく跳ね回って遊んでいました。

ある日、いつものように学校から帰り
子ウサギと遊ぼうとしたときです。
異変に気がつきました。

いつもあちこちで動き回っているはずの子ウサギ達がいなかったのです。

「なんでだ?」と思いながらウサギ小屋の中をみたら
子ウサギが数羽集まったまま身をひそめる様にビクビクしていました。
「何事か?」と思いながら周囲を見回りながら他の子達を探しました。
そして、ようやく見つけました。

見つけたのは、子ウサギの変わり果てた姿でした。

近所の野良猫が子ウサギを噛み殺していたのです。
しかもお隣の庭でも派手にやっていました。

はじめは何が起きているのか理解できませんでした。
しばらくして状況を把握しました。

簡易的な囲いしかない庭で放し飼いにしていたため、
野良猫がその庭に入ってきて悪さをしていたのです。
猫にとっては絶好の狩りポイントになっていたのは言うまでもありません。

その当時の私は誓いました。

「猫は敵だ!見かけたら追っかけてやる!」

それから私は家に近づく野良猫を追い払うようになりました。
大切なものを失った悲しみから
しばらくペットを飼う気になれませんでした。

しかし、しばらく経って思うようになりました。

「狭い小屋に閉じ込めると可哀想」という勝手な理由だけで
放し飼いにしていた自分たちが悪かったと。
もっとやるべきことをやっておけば防げたはずだ。

そう思うと、守れなかった悔しさと楽しかった時の思い出が蘇り
またペットを飼いたいと思うようになりました。

しばらくして犬を飼うことになりました。
知り合いの飼っている猟犬が子犬を数匹産んだらしく、
そのうちの1匹を飼うことになりました。

犬(しかも猟犬)なら自分を守る術は持っているから
大丈夫だろうと考えたからです。

もう大切なものを失う悲しみを味わいたくないとも思ってました。

その犬は小柄だったけど、
とても賢く、愛想がよく、よく懐いてくれました。
世界で一番の名犬だと思っていました。

いつかの台風の時、
犬小屋でひとりで寝るのは怖いだろうと思い
一緒に狭い犬小屋で寝たこともありました。

時には海に飛び込み
時には山を駆けずり回り
時には野良猫を追いかけたり

どこに行くにも一緒でした。
一緒に過ごしてとても楽しかったです。

そんな相棒も十数年でこの世を去ってしまいました。
当時は県外に就職していたためその場に立ち会えませんでした。
亡くなる前はだいぶ弱っていたようです。

最後くらいは一緒に居てあげたかった。
今は綺麗な海の見える小高い丘で安らかに眠ってます。

そして再び大切なものを失ったという喪失感だけが残りました。
それから数年、ペットを飼う機会はありませんでした。

あの日、会社の倉庫で黒い塊にあうまでは…
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